「ほりたんの情報教育事件簿」は、今回が最終回です。全国各地に情報教育 が普及し、もう事件がなくなったからです。（だったらいいよねぇ？）

　本当の理由は、ネタがなくなったからです（泣）。これから秋までたくさん の学校や研究会などを回りますので、またいろんな事件に出くわすことでしょ う。ネタがたまったら、再開します。
　今回の記事もまた新幹線の中で書いています。出張が多いため、モバイルは必需品です。出先でも電子メールなら連絡が取れるため、仕事が止まるような ことはあまりありません（原稿が書けずに止まることはよくあります）。大学 の回線や自宅のＩＳＤＮに比べれば、モバイルはまだちょっと不安定です。新 幹線もトンネルの位置を覚えておかないと、途中で回線切断ということになり ます。ここぞと思うところで、短い時間でさっとメールを送受信するのがコツ です。
　先日、ある現場の先生から、自分の研究の相談に乗ってほしいという依頼が ありました。プレゼンを見てあげる約束になっていたのですが、なかなか会う 時間がとれなかったこともあり、了解しました。
　ある日、急にモバイルができなくなりました。正確に言うと、アクセスには 行くのですが、かなりドデカいメールが来ているらしく、それをダウンロード する前に、回線が不安定になって切断されてしまうのです。この時期、文部省 関係のいろいろな打ち合わせなど、とても重要なメールが来ているはずで、と にかくあせりましたが、どこでやっても、何度やっても、ドデカいメール１つ のために、その後の200通のメールが読めない状態におちいったのでした。
　街のグレーのデジタル電話に行き、新幹線を１本遅らせて時間を作り、覚悟 を決めて電子メールを落としました。４０分ぐらいかけて、５ＭＢぐらいのプ レゼンデータがダウンロードされました。

　プレゼンの１枚目には、「情報モラルが大切だ」と書いてありました。
　グレーの電話の前で、目が点になって座り込んだほりたんでした。

　※まったくだよね。６月に入って、最新のモバイルパソコンのラインナップ。 Ｓ社のパンフレットを読んでいると、「ＤＶカメラから取り込んだ映像は、ボ タンをクリックするだけで自動的に電子メールに添付されます。…楽しいビジュ アルコミュニケーションの世界が広がります」って…。これって、そのあとに、 「健康のため○○の吸い過ぎに注意しましょう」みたいな、注釈を入れておか なければ、とんでもないことになるんじゃない（なぐ）。